私の人生らしきもの/幽霊
見上げてみるとそこには先ほど私が吐き出した救われない万雷の呻き声が、神の住む天に向かって上昇している。だがそれらはすぐそこの天井に阻まれて虚しく右往左往するのみである。
私はそのような不愉快な時間を過ごして、とうとう体調がすこぶる悪い。それがいま現在である。気分が優れません。
私はあの煙を吸い込んだ時に不機嫌な大人に出会ったような気がしました。ある人は言います、そのうち慣れるよ、と。みんなそのうち打ち解けあったのでしょうか?そのうち良いところに気付いていった?最初感じた印象が真実ではなくて本当はもっと良いものだった?
いいえ、私はあの第一印象こそ本性だったと思います。いえ、思うというよ
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