失恋プール/花林
あきらめきれないのさ
君は手に入らないのに
まるで雲つかもうと
するような
それだけムリな話なのさ
君とは
そこまでの縁だったのさ
なんて
かっこつけるけど
ほんとは
君のこと
欲しくてたまらなくて
要するに
負け惜しみってやつさ
ミジメな僕を救ってくれたらいい
誰か笑い飛ばしてくれたらいい
傷つきたい気分なのさ
わざとなのさ
僕は傷つくことにしたのさ
みずからなのさ
みずから飛び込んでいったのさ
入るとピリピリするような
痛みが走るプールに
頭までつかっていったのさ
そう 笑い飛ばしてくれたらいい
傷つくのも楽しいもんさ
痛みに自分ゆだねるのもいいもんさ
なんて負け惜しんでる
僕は痛いやつさ
どう思われたってかまやしないのさ
僕は君なしでも余裕なのさ
自由に羽のばして生きているのさ
君なんて関係ないのさ
関係ないのさ
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