落日/
黒田康之
陽は
やがてどうやっても沈むものだ
私を追い越し
はるか先に地球の裏側を見る前に
愛惜の温石を腹に抱いて
深く穏やかに眠れ
あまりに速い波濤の末に
凪いだ大海にその身を委ね
全てを珠に染めて
眠れ
あなたの短い一日が
山に
海原に愛され続けることを私は願う
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