ヘイ・ヘイ・マイ・マイ/ホロウ・シカエルボク
 

おまえの首筋は、薄氷のような
心もとない血管を浮き上がらせて
口もとはうわ言のように
ニール・ヤングの古いメロディを口ずさんでいた

空はどぶねずみの
毛並みと同じ色をして
悲しみにくれたおんなのように
いまにも
ぼろぼろとこぼしてしまいそうに見えた

どうしようもない焦燥のルーズ
使いみちのない板に戯れに打ち込んだ錆びた釘は
飾り終えた生首みたいにうなだれていた

色の無い注射の午後

路上駐車をめぐって
男女が諍いをしている
ラジオは折悪しくニルヴァーナを流していて
まるでカート・コバーンのせいみたいになってる

大きな流れはどこかで砕かれて

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