詩の日めくり 二〇一六年六月一日─三十一日/田中宏輔
 

芝生の上に目を走らせていると
校舎の2階や3階からなら見える位置に
百葉箱があるのに気がついた。
いまの勤め先の高校には、もう20年くらい前から勤めているのだけれど
まあ、途中9年間、立命館宇治高校や予備校にも行っていたのだけれど
この百葉箱の存在は知らなかった。
百葉箱がこんなところにあるなんて、はじめて知った。
百葉箱は白いペンキが少し変色した感じで
4、5年は、ペンキの塗り替えがされていないようだったが
ペンキの剥げは、まったく見当たらなかった。
4、5年くらいというのは適当だけど、4、5年くらいって思った。


二〇一六年六月五日 「風邪
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