料理で俳句? ボルシチ/SDGs
本日のお品書き〜ボルシチ〜
ボルシチや一階五十円二階千円
一物二価とはまさにこのことだろう。べらぼうめ、たいめいけん。ということで、私は専ら1階の人である。
たいめいけんのボルシチは屑野菜のスープである。キャベツの芯、ジャガイモの切れ端、ニンジンのぞんざいな角切り、それぞれ一個づつ入った代物である。スープの出汁はなんだろ。牛骨かな?で、これがうまいかと問われればうまくない。ではまずいのかというとまずくない。ただ食べ終わったときにじわっと残るものがある。味の余韻といっては五十円のボルシチにはもったいない形容だが、あてはまらなくはない。で、おかわりをということになる。
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