無音/
墨晶
猿と云う現象のわたしの傍らに
犬と云う裝置が風のように現れ、くっついて寢ている
裝置は靈魂であり、
何某(なにがし)かの意圖が具現化しそびれた餘剩らしい
現象は「わたし」を考えるが、答えはない
終始無言のふわふわした風同士
空?を眞似る二體の眠り
遠吠えが時?を遮るようでいて、そうでもない
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