詩の日めくり 二〇一六年四月一日─三十一日/田中宏輔
 
こと書いてへんやろか。

書いてたらええなあ。

ビッグボーイにも思い出があるし

ザックバランもええとこやったなあ。

まだまだいっぱい書けるな。
いっぱい生きてきたしな、笑。


二〇一六年四月四日 「風が」


風が鉄棒にかけられていた白いタオルを持ち上げた。
影が地面の上を走る。
舞い落ちてくるタオルと影が一つになる。


二〇一六年四月五日 「詩集『詩の日めくり』の表紙のための写真を撮ってもらう。」


 お昼、大谷良太くんちの近くのミスタードーナツに行く。詩集用の写真をいくつか撮ってもらうために。けっきょく、大谷良太くんちに
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