明日、世界が終わる/そらの珊瑚
 
いでるの? 時間は逃げやしないわ。ただ去っていくだけ」
「神様からの伝言を早く伝えなくちゃって思って。またいつブリザードになるかもしれないからね」 
 母が、水を入れた硝子のグラスをジョンの前に置いた。それを2,3回飲んだあと、ジョンは口を開いた。

「明日、世界が終わるそうです」

「どういうこと? 地球が消滅するってこと? まさか太陽が爆発するとか?」
「さあ、詳しいことは知らない。おいら、ただの神様のメッセンジャーなんで」
「そんな……。神様はあたしたちを見捨てるっていうの。助けてはくれないの?」
「お言葉ですが、神様は一度だって誰かを助けたことなどありません」
 なんて
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