イイクルメロウ/あらい
不器用な影絵を施された土気色の節くれが、すべてのまえで
育ち尽くし、底に意味を与える。今際のときおもいきり。
寝転がって徘徊する蛾蟲であろうと、構わぬ礫にあとくされる、
いつか たましいは自由を得るのだろう。
想像は創造の域を出ないほうが明確に在る。
乱れた斬髪を箒星として投げ棄てると一瞬で夕間暮れを迎える。
煮沸した涙を膣に戻して彼方がうまれるのを厳かに待ちます。
リフレインはサイレンを愛しみつちくれの背に羽を囃し立てた。
伸びきったテープレコーダーは未来を好きなように選び取っている
かの 喉元を勝手に解釈する。
少し引き契った臍帯を造りかけの生首に巻き付けて、吐
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)