かみさま、わたしは海を汚してしまった/ホロウ・シカエルボク
 
そして公園に出かけるのでした
ところがあるときその電話はわたしに話しかけてきたのでした、あなたはいったいなにをやっているのか、と、あなたのしていることが少しも理解出来ない、と
わたしは必死になって説明をしましたが、到底わかってはもらえませんでした、当然のことです、だって、わたしにもそれがどういうことなのかはまるで理解出来ていませんでしたから
わたしが公衆電話を離れて公園のベンチでうなだれていると表通りからサラリーマンがやってきました、高い香水の匂いをさせ、髪を妙な色に染めた、少し小太りの中年でした、どうしたのかい、と彼は優しい声で聞いてきましたが、目的は明らかでした
こんな日向に居てはいけ
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