4.23メモ/道草次郎
 
ぼつかなさは、だから、間違ってはいない。
汗の塩味がなぜかいつも風と等価なのは、動的なものの一種の快楽に相違ない。



かんがえも物質も宇宙の子供だとしたら、そして、宇宙が膨張をしているのが事実なら、時を巻き戻せばすべてはかつて一点にあったということになる。
超高密度の一点において、あなたやわたし、それだけではない、あなたのかんがえやわたしのかんがえも非常に近くにあった。
砂粒ほどのその一点にあっては、隣合うもの同士はもはや同一といっても差し支えないのかも知れない。
時のながれによって拡散されたそれら宇宙の子供らの距離は、これから、さらに拡がるらしい。

原因と結果でさえ時
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