朝/葉leaf
 

旅人の触れた塔は空を象ったもので 
現象を超えて照る
あまねく知性は宿る 
みなぎった悪意への威嚇
その通り、世界は自ら輝いている

開かれた朝の川床を浚って 
屍に息を吹き込む
片足を失ったまま蘇った猿は
宮殿の内奥で 
鮮やかに破裂していく
audivistis?
緩やかな規律の下で 
流体時計のたてる 針の音を
audivistis?
専属negotiatorの 
積み木細工の 衝突音を
海や波や小魚を 鑿と槌で 崩していく
崩していく間だけ 空白が占める
その通り、現象はすべて不連続である

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