sonnet/死に巫女
永遠という言葉を求めて、永久という言葉を求めて、
君はどこをさ迷う?
地球の砂漠? 火星の大地? それとも水星?
無限は何のよりどころにもならない。
一つだけ落ちてきた言葉を受け止めて、
君はそれを素数のように分解する、
答えなどどこにもないのだと知りながら。
答えとは、新たな問いの始まりなのだと知りながら。
まるで、死者や亡霊を弔うかのように、
悲しみと慈しみに似た雨は降る、
君の頬に、君の額に、君の瞼に、そして君の唇に。
君は、その終わりなき果てしない旅路の果てに、
いったい何を見たのだろうか? 何を見るのだろうか?
求めているものはたった一つ、いやたった一人なのだと気づくために。
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