三匹が斬る〆 現代詩フォーラムランダム道中千人斬りの巻  其の壱百六拾壱〜其の壱百七拾/肉球マニア
 
あわわ、しばらく書くの忘れていた(笑)
さいわい、いま少し時間がとれるので進めておこう。

先日、古本屋で「現代詩講座(創元社)」の第一巻と第二巻をタダ同然で買った。発行日が昭和25年だから、半世紀以上前の本である。装丁はすでにぼろぼろだが、執筆者の顔ぶれはすごい。ざっと見ても、丸山薫、吉田一穂、三好達治、高村光太郎、西脇順三郎、中野重治、春山行夫、金子光晴、高見順など、有名どころが綺羅星のごとく並んでいる。
そのなかから村野四郎の文章を引用しておこう。

「そして詩的美の世界を構成する心象そのものについて言えば、心象は各行ごとにかかげられ、各連ごとにつくられ、それらが統一され秩序だて
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