クウォーク&ラン/アラガイs
ヘッセら何をしても見えない壁に阻まれているのだから、なのと、ひとり呟きながら果てのない自慰を繰り返しているカールゥとエリアン。 壁の隙間ではベッドに凭れ掛かり、初老のアラン夫妻がお祈りをすませ床に就こうとしていた午後 月という存在を知らない遥か遠くには、恒星に照らされたこの小さな衛星を生命の手掛かりにしようと、宙を見上げるDXな世界もあるのだ。 ヘッセら僕は歩いている。期日によれば恒星の廻りを半周した水滴の着水にモラギキの花が咲く。そのときがこのアラン夫妻の肉体は食べ頃を迎える。匂いを嗅ぐ。そのことをこの植物はちゃんと知っている。主人のサイズはMだったかしら? ゆり子はLのトランクスを拡げて頸
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