旅の終りに 笑うか泣くか/余韻
 
周回遅れのランナーは諦めた目をしてると思うかい?
痩せ細った あの足がどれだけの苦難を蹴り上げてきたのか知ってるかい?
旅に終りがあるとは限らない 彼は何を賭けたのだろう?
走り出した理由を 今更 聞けないから 彼のまだ鋭い目を その理由にしてみる

目には見えないのさ いばらの道とは そんなに単純じゃないんだってさ
でも彼も僕も至ってシンプルな人間の作られ方
いわばパン食い競争 目の前にぶら下げられたパンを 必死に ただただ必死だ

手遅れの人生はきっとある けれど 該当者は発表されない
ということはこういうことじゃないか 悟ったり開き直ることより
自分のこの足を信じてみるべきじゃないか

この旅にも終わりはあるんだろう 僕は何処を目指してるんだろう?
走り出した理由なんて 今更 分からないから 僕のこの鋭い目を その理由にしてくれ
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