「言わなかったボタン」/道草次郎
GOD}がそれを考えるよりずっと長いもののはずだし、広いもののはずだ。神(GOD)を神(GOD)たらしめるのは、神(GOD)自身の予測不可能性にあるのは言うまでもないのだ。
銀河は無数ある。そこには知的生命体も無数にいるだろう。神(GOD)の着る綻びたセーターの糸を引っ張るのは果てして誰かなのか。わたしは若い種族だからか、夢見ることをまだまだ諦められない。
わたしは「言わなかったボタン」を押すことで、もしかしたら永劫の闘いに明け暮れる種族の一員になっているのかも知れない。少なくともそう思うことで、わたしはわたしの「言わなかったボタン」を躊躇なく押すことができる。
わたしは屈しないだろう。
神(GOD)もまたそれを望むのだから。
もう一度言う。
わたしは、屈しない。
報告おわり。星々(スターズ)の諸君らの健闘を祈る。
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