水の裸像/
道草次郎
まるめろの樹皮は
水を考えている
夜にそれは泳ぎ疲れてしまうので
却って
月暈はあかるいのだ
蜘蛛が垂れてくる
そのとまる処にみずうみの膚(はだえ)
甘露酌み交わすゴリラ
雨林に棲んで
はくたいの筈
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