詩の日めくり 二〇一五年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 

たいへん面白い。
さっき
シンちゃんと電話していて
「いま何してたの?」
って訊かれて
詩の勉強って答えたら
「まだ、あきらめてないの?
 あきらめるのも、才能だよ。」
と言われてカチン。
「みんな、きみのことが好きだった。」
の前半を、そのうちに書肆山田さんからと思っている。
あれは、ほとんど認められなかったけれど
ぼくのなかでは、最高に霊的な作品やった。
とてもくやしい思いがいっぱい。
あまりにも洗練されすぎていたのだと自負している。
ほんとにくやしい。



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