詩の日めくり 二〇一五年十三月一日─三十一日/田中宏輔
ボーボーと
めりめりと
(北川冬彦『琵琶湖幻想』)
ばあ ばあ
(北川冬彦『水鏡』)
さらさらと
(北川冬彦『処刑』)
ぱったり
ぱっと
はたと
(北川冬彦『日没』)
ちょっと休憩。イーオンに行って、フランスパンでも買って、早めのお昼ご飯にしようかな。オノマトペを取り出しただけで、なにかわかるとは思わなかったけれど、2つばかりのことがわかった。1つめは、個性的なオノマトペはむずかしいということ。2つめは、有名な詩人もオノマトペが凡庸なことが多い。
フランスパンとコーンスープのもとを買ってきた。19世紀、20世紀のフランスの貧乏画家のようだ。まあ
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