人鳥は濡れない足〜台詞付〜/アラガイs
 

遅れて歩いてくる足音につい気後れがして
       わたしは膝をついたまま下向きに歩いて行く
    自転には追いつけない針を進める (
) 氷の幕を滑り落ちる   人鳥
乾いた靴の底を舐めるように這いつくばってきた蔵人
 手にした強い武器を輝かせ、黄土を行く人々よ
あなた方にはひれ伏せて進もう
   、、わたしには何ひとつ価値あるモノはない

 「あのう、これはもう少し高く値をつけてもらいたいのですが、これじゃ一晩の飯代にもならない。?ん、ああそうですか、なら、要りませんよ。今どきこんなモノ欲しがる人はいませんからね。この値段なら引き取らせていただきます。いいですかあなた
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