光/
宣井龍人
そのとき
時間という観念が
背後から消えていた
理由は知っていたが
理由という言葉ではなかった
歩くという足の動きは
私自身なのだろうか
蠢くものや湧き出すもの
がズリズリする
人であることを
通りかかった人
と確かめ合った
わからない行先を
探す私を
遠くから
照らし続けていた
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