一人の女の形をした愛/viraj
 
君も、またありふれた雌に過ぎなかったのかもしれない。



僕たちは、限りなく真実の愛に近づこうとして、完全に愛にはなれず、すれ違った



不幸な双子の魂。



あたかも、激流が二つの流れに裂かれるように、



自我という障害物に邪魔されて。



ここまで書いて、僕はふと思い出した。



覚者が、神は人の心に宿ることを始めて悟った時、歓喜が止まらなかったことを。



天国は、人の心の中にあるんだね。



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