トゥエンティー・ライン/ピッピ
いてやがるの
なんだてめー
線のくせに
と思いながら
あきらかに俺が見ていたのは
恐怖そのものでしかなかったのね
どうする逃げ場ねえよ
と思いながら
とりあえず向こうの線との中央点に
もう一回走ることにした
で着いたはいいけど
こっからどうする?
もう走る場所もないし
動くのすら今はイヤだ
そうすると
上空から
「ルパぁ〜ン」
という声がして
ヘリからぶら下がったあみはしごに乗って
次元が手を伸ばしてるもんだから
「ちょーっと遅ぇんじゃねえの?」
と言って
お得意のハイジャンプ決め込み
次元の手を取ったと思ったら
目が覚めました
ハッピーバースデイ
トゥーミー
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