詩人たちの末裔 ?/アラガイs
 
も時代のせいなのか。いまじゃほら、どうぞこちらの舘へ御驢馬様でげすよ。
あっしのほうがよっぽど身分は低い。それでも人間ですよ、あっしも。旦那、旦那様、ところで旦那と呼ばれる貴方様は人間でげすかね。あっしにはわからない。あっしも眼をやられてますんでね。いまじゃ泣き声が驢馬のように詩を奏でるんでげすよ。詩を。  そう、ありゃあ気持ちのいい声だが、人様に聴かせたらどうも不味いらしい。
 子供らが急に泣き出すんでさ、涙を浮かべてね。それがいいのか悪いのか、あっしにはどうも見当がつかない。困ったもんでげすね、はは、はあ…。     
ところで、といっておいて彼は魂を声に乗せて生き返ったのだ。天上との対話吉増剛造編。詩人だね。歌手の佐野元春氏は。何しろ思い込むという世界観の強さそれだけでも詩人というカテゴリーが付いてくる。そう、詩を認めない振りをして自虐ネタ拾う前に先ずは思い込むことだよ。あはは。






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