ついーと小詩集7/道草次郎
「ものがたり」
あることが
あるようになったのを
あらしめたものが
なくなって
はじめてあることは
あることの
ありがたいことを
しったのだった
「おしり」
おしりがかゆい
かく
おしりを
かく
そんなことも
いきてこそ
「はな」
はなをかむ
はなをかう
はながある
はなも
いそがしいもんだ
「うみ」
うみがあおいというけれど
うみのみずってとうめいだ
やーい
うみのうそつきやーい
「疑問」
やまがある
置換する
あるがやま
何で
いつも
やまばかりある
何で
あるはいつも
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