without,食物連鎖/ブルーベリー
ら忘れてしまった
小さい団地の茶髪の幸福を私は知る由もないし
大手メーカーの元受付嬢の愛情を量ることもできない
問いかけてもくだらないことはわかっていて
正当化するだけの理由をそれでもいつだって探したまま行方不明で
何になりたかったんだろう
何になれたんだろう
好きはいつだって他者のもので
私はただ消化されて排泄されて流されて、消えてゆくだけで
微生物みたいに目に見えないように行方不明にな(それが望み?
突然のデウス・エクス・マキナをここに出現させたとて虚し
でもそれができるならばと悲しい願いを映画の波と一緒に流して終わりたいね
白黒の世界で再度色づくように繰り
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)