生きて来ました/花形新次
 
世間が後藤田官房長官のことを
中曽根首相の懐刀と呼んでいたあの頃
私だけが必ず
後藤田浣腸暴漢と言い続けたことで
私の仲間内では
官房長官は浣腸暴漢と呼ばれることになった
官房長官よりも浣腸暴漢の方が
魅力的だと皆に分かってもらえたからだと思う

信じて言説を曲げない

それ以来
私はこの言葉を信条として
生きて来ました

菅浣腸暴漢は首相になりましたが
もはや浣腸暴漢の魅力はありません


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