【みんな】のクリームシチュー/atsuchan69
 
みんな】だ」「その目的は?」「地球人が宇宙に進出するまえに適性を調べたい」「なるほど。でも俺のクローンを連れて行けばよいだろ」「それはサンプルの純粋性を脅かすという不都合な問題を孕んでいる」「だったら俺じゃなく、他の誰かにしろよ。地球人のなかには自分から『行きたがってる』奴だっているぜ」「いや、決めたのは宇宙に住む【みんな】だ。決定には逆らえない」「クソ馬鹿野郎!」しかたなく俺は【自分で作ったシチュー】を食べはじめた。食べながら、これから行く別天地について想像した。猫の惑星、蛇の惑星、蛙の惑星、もしかするとウナギの惑星‥‥。やがて部屋中を青い光が揺らすと、猫顔の宇宙人は天井を睨んだ。「到着した」「
[次のページ]
戻る   Point(3)