インスタントメッセージ/あらい
腰から肋骨に擬態した朽它が
はなびらのみわけもつかない、葬儀場の一角で
逃げ出してしまうのを 伝い始めた 参ツ編みとひとつにする。
そうして 大法螺吹きのおちょぼ口は
やっと 噛み砕かれ、ひとつとなって
めざめたころには キミは 妊娠線を飛び超えて
灯り始めた夜、うつろい初めた日の出のきざしに
憎しみまで 届かないよう翳を踏んで居る
ふみしめて要る、だけだった。
角が取れ円くなった母胎が、
らくに、おやすみになられて
堆積された流砂が勃起しただけだ
(永いときを旅する空壜、アノニマスの鷲)
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