存在と自由のアンチテーゼ/トノモトショウ
 

            雨
           泳ぐ鳥
          結晶化して
         飼い慣らす肉塊
        風待ちの長い眠りが
       ゆらゆらと輪郭を奪えど
      此処に在るものが完全だった
     強迫観念の裏側に沈殿するエチル
    一定のスピードで網膜を焼こうとする
   ベルベットの闇に遮られた無菌室で発狂だ
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左手がソンザイを掴む  核  右手がジユウを撫でる
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