淫雨/
あらい
。
巣立つのをこころゆくまで愛玩しているだけなのか
まったく遺伝子のやらかした事案に理屈をつけたがる
私たちの言い分とは所詮
泣いてしまう者、
まだ見ぬモノ、
待ち望むだけのいま ときのもの。
いずれ晴れ渡る、信じいればそれだけ
盃に注ぐ 酒で満たされ零れた愚痴を舐めとる
そんな日もあってどうせ流れ去る
そのいつかのことを常々憂いては抱き留めている。天は
はじめから渇ききっていて 仮に 捜し当てても已むことは ない
奇しくも
戻る
編
削
Point
(2)