今はどちらとも信じたいと思った/余韻
 

絵柄のないパズルでも揃えなきゃ
無ってそういうことなのかも
湯気のような靄のような
差し込んできた光か照らし出された明かりか
今はどちらとも信じたいと思った

失ったものや別れた人や
思い出したくないことばかりが上映され続けるけれど
その席は決して指定席ではなく自ら選んで座ったはずさ
四の五のいわず書き続けるべきだろう
ただ生と死とを繋ぐだけの旅路だということにして

とっとと捕食せよと心が唸る
毒にも薬にもならない出来事こそが本当は
毒を薬をも掌握させているのさ

何処へも行けやしないね なんて
何処へも行く気がない奴が言えやしないからね
批判でも批評でもなく書き記し続けよう
こうして ただ生と死とを繋ぐことだけが旅路だということにして

差し込んでる光を照らし出してる明かりを
今はどちらとも信じたいと思った
戻る   Point(1)