冬の末/
水宮うみ
冬の終わりに桜が咲くように、ぼくの終わりにもきっと何かがはじまる。
それを見れないことは少し寂しいけれど、未来を見れないから持てた希望や、綺麗と思った世界や、笑えた日があった。
冬が終わって春がやってくる。
それでも冬の終わりに、冬の終わりだけを感じていたい気分だった。
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