ついーと小詩集2/道草次郎
「大地」
大地がぼくを落とさないでおくのは
それはやはり
大地がやさしいからだ
そうかんがえないと
「今」にいられない
「ゆきがふる」
あの子
ゆきにさわりたいから
ゆきにさわって
うわあ
と言った
人に
それいじょうの行為は
ない気もする
ゆきがふる
「知らないってことが」
知らないってことが
どれだけ有難いことか知れないから
雨の音に遠く耳をすまし
雨のおくに眼をおいていく
ひとつずつひとつずつ ゆっくりと
そうしたらまた
ひとつずつゆっくりと ゆっくりと
ゆっくりになってゆく
やっぱり
さみしいなって
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