デブの女/
花形新次
した
メールもラインも既読スルーだから
こうするしかなかったから
気味が悪いと思ったなら
どうか読まずに捨てて下さい
「ありがとう
優しくされたのは初めてでした」
街ですれ違っても
もう声は掛けません
迷惑なのは分かっているので
ただ、私にとってあなたは
青春そのものだったこと
それだけは私の心のアルバムに
小さな小さなアルバムに
残しておきたいのです
それだけは
許してください
デブの女より
戻る
編
削
Point
(0)