詩の日めくり 二〇一五年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
ろくない。ふうむと思い、一の位の数と百の位の数を足して2で割ると、十の位の数になるなと気がついたのであった。そういう数字を考えてメモ帳に書いていった。123、135、159、111。そして、これらの数がすべて3の倍数であることにも気がついたのであった。なぜ3の倍数になっているかといえば、と考えて証明もすぐに思いついたのであった。一の位の数を2m−1、百の位の数を2n−1とすると、十の位の数は(2m−1+2n−1)÷2=m+n−1となり、各位の数を足すと、2m−1+m+n−1+2n−1=3m+3n−3=3(m+n−1)=3×(自然数)=3の倍数となり、各位の数を足して3の倍数になっているので、もとの
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