詩の日めくり 二〇一五年九月一日─三十一日/田中宏輔
 
だ、という言葉を思いついた。

吐く息がくさくなるような言葉だ、という言葉を思いついた。


二〇一五年九月十一日 「おでん」


 きょうは塾の時間まで読書。『Sudden Fiction』も、おもしろい。いろんな作家がいて、いろんな書き方があって、というところがアンソロジーを読む楽しみ。詩人だって、いろいろいてほしいし、詩だって、いろいろあったほうが楽しい。トルタから10月に出る、詩のアンソロジーが楽しみ。『現代詩100周年』という詩のアンソロジーだけど、100人近くの詩人の作品が収録されているらしく、ぼくも書いている。ぼくのは、実験的な作品で、見た瞬間、好かれるか、嫌われるか
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