詩の日めくり 二〇一五年八月一日─三十一日/田中宏輔
て言えるやろうし
ぜんぶ必然やったって言えるやろうし。
あ
これ携帯からやから
あとで家からかけ直すわ。
ええ? いま、どこにいるの?
家の近所。
あっそう。
じゃあ、またあとで。
あとで。
って
ところが
あとで
ジミーちゃんから
電話はなくって
つぎの日のきょう、電話があって
きのう、電話が掛けられなかった理由が自分でもわからないという。
まあ、ぼくも、深く突っこんで訊く気もなかったので
訊かなかったけれど
ひさびさに友だちの元気な声が聞けてよかった。
ジミーちゃんとは15年以上の付き合いなのだけれど
ときどき
[次のページ]
戻る 編 削 Point(14)