熱砂/
ひだかたけし
ボロ飛行機
赤いいきもの達は今や黒焦げ
生の尻尾と角だけ俺が戴く
おまえへの土産物だ
もしも未だ
おまえが生きているのなら
俺の涙よりそっちが好きだろう
閉じ込められたまま閉じ篭もっまま
この俺は
奇妙に鋼鉄クリアな
この砂塵ノイズの群れの
一部になりたいだけなんだ
ひたすら疾走し乾き切って歯軋りし
必ず凍結した出口を見つけてやる!
戻る
編
削
Point
(10)