リビドー/にょすけ
「リビドー」
サイコパスと、スーサイドの夜明け。
絶望の淵っていうのがどんなものなのか
気になってスニーカーを履いた午後
届いた屋上には君の抜け殻と
どこかの家から漂うカレーのにおいだけ
夕方が似合うなんて嘘だ夕焼けを背に
泣きじゃくった昨日の真実は
教室の隅で皆となじめない
一人飼われためだかと同じ
あぶくを吐きながらこのまま
誰かが殺してくれるのを待っている
待ちわびている。
大好きって言葉は卑怯だ、そういって
放った紙飛行機はうまく飛べるだろうか
それを愛の実験だなんて名づけながら
君の抜け殻はどこまでもいつまで
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