No Code/ホロウ・シカエルボク
 
をつけて歌うことが出来ればいいのにな、目玉は天井を見つめている、それはいつか確実に落ちてくる、時々息を止めて、どれだけの間死んだふりが出来るのか考えてみる、それは死ぬよりもしんどいことのように思える、わざわざ死んだみたいにするなんて!俺はイライラしている、今すぐ脳天をブチ抜きたい、スプリンクラーみたいに自分が飛び散るのを観たい、それは幸せかもしれない、とんでもない痛みかもしれない、あるいはもっと激しい怒りを呼び起こすかもしれない、夜は着々と更けていく、ある種の夜は歳を取らない、そう、あの頃のあの夜みたいな夜さ、それが俺をいつだって寝床でがんじがらめにする、見えない有刺鉄線のようなものが肉体に食い込んでくる、痛み、両手を投げ出して大の字になる、いつか現れる太陽だって、焼き尽くしてくれるほどに燃え上がったりすることはない。


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