ハルメーテ/ハァモニィベル
 
空腹を食べながら 余計に水を飲んだあげく
 
限りないほど透明になっていく わけでもなく

通り過ぎた故郷の 壁の 向こうに 

ほんの小さく空いた 窓の 縁に寄り添って

春がよく似合いそうな 
  蝶 のように

羽を凍りつかせて眠っていた 日

まだ昨日は、明日と呼ばれていた 日


【ニ】


空腹を食べながら 余計に水を飲んだあげく 
限りないほど透明になっていく わけでもなく
通り過ぎた故郷の 壁の 向こうに 
ほんの小さく空いた 窓の 縁に寄り添って

春が
よく似合いそうな蝶のように

羽を凍りつかせて眠っていた 日
まだ昨日
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