「手紙」/043BLUE
 
時々、駅のホームで
 思い出しては
 二ヤニヤしているんだ・・・

 
 詩人に、仲間意識なんていらない
 それぞれの宇宙の中で
 詩人はいつだって一人なんだ

 君の宇宙の中で
 君はこれからも
 一人で旅を続けるんだね

 目的地なんてない
 決して終わらない旅さ


 終着駅があるとすれば
 それは
 言葉に代わるものを
 見つけることだね

 愛すべき人に
 伝えたい気持ち
 それが
 ちゃんと伝わる方法さえ
 見つかれば

 もう
 言葉なんて
 要らないんだからさ


 僕は
 この広い宇宙を
 言葉で旅をしている

 バッグの中には
 古い辞書とアルバムだけ・・
 
 たった
 一人で行くつもりだよ

 旅の途中で
 また手紙を書きます


2005年4月20日23:29分
この手紙をボトルに入れ
言葉の宇宙へ放つ・・

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