あなたはただ佇んでいる、それがわたしには心地好い/ホロウ・シカエルボク
ことはするけれど、これ以上怪しまれる行動は避けなければならない、まあ、だったらこんなところ歩かなければいいのだけれどー妙な道を選んでしまう人間ってたまに居るだろう?そういう人間なんだよな…ここを歩いているとよく、ここに生活があったころを想像してしまう、団欒の賑わい、道端で遊ぶ子供、買い物帰りの主婦、休日のサラリーマン、その他諸々の職業の方々、痕跡というのは不思議なもので、そういった光景を実際に目にしたよりも強く思うことが出来る、捨てられて錆びた三輪車を見ると、そのプラスチックの車輪が騒々しい音を立てて荒い路面を走っていた音がはっきりと聞こえてくる、平均的ノスタルジー、学校を懐かしく思うのに母校を訪
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