異郷に揺れて/ひだかたけし
 
銀輪の
跳ね返る
光の束
眩しくて
ガクンと揺れた
視界の先
道行く人の
後ろ背に
未知悠久の
時、踊る

あゝ何もかも
渦巻いて
異郷となって
迫り来る
この懐かしい
光景は
内なる他者の
その覚醒
捉え難い
その感触
この道の途上にて
出逢い忘れた
その憧憬

いづれ時はやって来る
その時のため、その日のため
光充ちるこの未知に
異郷に揺れて歩み入る















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