詩の日めくり 二〇一五年五月一日─三十一日/田中宏輔
 
ような布告をしたらしい。「すべてのガソリンスタンドに対し、夕方になったら店を締めるか、必ず年配の者──できれば、そのうえひどく不器量な者──を接客係にするか、どちらかにするように要請した。」齢をとって、なおかつ、ブサイクな男は殺されないということである。笑っちゃいけないことかもしれないけれど、読んだとき、めっちゃ笑った。ちなみに、1つ目は17ページに、2つ目は27ページに、3つ目は400ページに載っている。『殺人の哲学』は、角川文庫版だが、これは改題されて、ほかの出版社から、『殺人ケース・ブック』の名前で再刊されたように記憶している。ぼくは、そちらで先に読んだ。
 ああ、そうだ。B・B・キングが
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