ものごと/はるな
 


街はいま
傾いて
春を呼ぼうとしている

四角いからだを
丸く嵌めようとした
壊しながら
(しかもそれを
愛と
呼んだりも
した)

うずうずと
傷む
気持をして
やっと
ものごとを見る

君はといえば

丸いからだを
四角く嵌めていた
壊れながら





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