エデン〈小噺〉、他/道草次郎
神さまは厳重にエデンの園の錠を下ろすと、満足げに新しい世界の新しい光景の中へと足を踏み出しました。道端には真っ黒の水仙が列をなして咲き、そのあいだを虹色のヘビがゆうゆうと這っていきます。
神さまはおもいました。
(やることはまだいっぱいあるぞ。こんどこそ、絶対にしくじったりするものか)
「インタヴュー」〜虚構の亡霊
「いやいやどうも失礼、ボーっとしてしまって。いえ、眠ってたわけじゃないんです。昨晩はぐっすり眠れました、おかげ様でね。ただね、こうして久しぶりにこちらの世界に来たものだから、色々なものが面白くてしょうがないんでしょう
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